太陽に恵まれた地で育ったイタリアのワインは変化に富み、コストパフォーマンスに優れています。ボルドーやブルゴーニュのように固定された級や伝統にそこまでとらわれておらず、それぞれの土地で誇りを持って生産されたワインが魅力です。まずは2大産地のトスカーナとピエモンテにチャレンジしてみよう。

トスカーナのワイン

キャンティ、ブルネッロなどイタリアを代表するサンジョベーゼ(赤ワイン)の産地。サンジョベーゼという品種はステーキなど肉料理全般と合います。なかでもブルネロディモンタルチーノは最高峰の一つです。モンタルチーノ村のブルネッロ、という意味です。

ベーシックなキャンティですが、美味しさは抜群でコスパも良いです。(参考価格2,400円)

キャンティクラシコ(Chianti Classico)の中でも、リゼルバ(Riserva)とあるものは熟成期間が最低24か月以上のもので味わい深い。予算が許せばリゼルバ(Riserva)を選びたい。30か月以上の熟成のものはグランセレツォーネ(Grand Selezione)と言います。

大好きな造り手のPoggio di SottoのBrunello di Montalcino。
最近は手に入りづらくなってきました。

ピエモンテのワイン

トスカーナと並ぶ2大産地。サンジョベーゼという品種から作られるバローロ、バルバレスコのほかにもおいしいワインが目白押し。バルベーラも良いものが多いです。ステーキとの相性の良い赤です。

ピエモンテで最高峰のGAYA。特にバルバレスコが秀逸。
GAYAの白ワインもおいしい。GAIA&RAYがおすすめ。ちょっと値は張るが一度飲んでみたいワイン。
ピエモンテの白ならLange地区もおすすめ。Bruno Roccaは代表的な造り手。ブドウ品種はシャルドネの他、アルネイスもおいしい。レストランでワインが割高な時はアルネイスを頼むとはずれが少ない。

トスカーナ、ピエモンテの2大産地以外にもたくさんの美味しいワインが見つけられるイタリア。個人的には赤ワインなら生産量イタリア3位のヴェネト州、白ワインならフリウリ・ヴェネツィア・ジューリアのものが好みです。

ヴェネトのワイン

ロミオとジュリエットで有名なヴェローナの近く、ヴァルポリチェッラという地域の赤ワインが有名です。ぶどう品種はコルヴィーナ・ヴェロネーゼという土着品種をメインにロンディネッラなどをブレンドしています。ぶどうを陰干しにして甘味を引き出した高級ワインアマローネが有名です。ヴァルポリチェッラのワインはブラックチェリーやプラムのような味わいがありステーキとの相性が抜群な赤ワインです。

フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアのワイン

なんといっても白がおいしい地域。造り手としては北の巨人と言われるVie di Romance(ヴィエデロマンス)がおすすめ。DOCとしては、Isonzoイゾンツォ、Collioコッリオ、Colli Orientaliコッリオリエンターリが人気です。

Vie Di Romansのワインはどれも素晴らしい出来です。

シチリアのワイン

ブドウの品種が豊富で、変化に富んだワインがあります。特にエトナ山を冠したワインに注目。コストパフォーマンスが高いワインもたくさんあります。ぶどう品種がたくさんありますが、ネロ・ダーヴォラ(Nero D’avola)はコスパが良くてオススメです。

Nero d’AvolaのFUNAROはオススメ。参考市価1,700円

カンパーニャのワイン

ナポリやアマルフィ、カプリなどを擁するカンパーニャ州。素晴らしいワインがあります。

名門MARISA CUOMO社のFIORDUVA(フィオルドゥーヴァ)は私が最も好きな白のひとつです。(参考市価 10,000円)

アブルッツオのワイン

コスパの良い赤があります。1,000円台でもだいたい外れがないのがアブルッツオの良さです。

アブルッツオの代表的なワインであるモンテプルチアーノ・ディ・アブルッツォ。なかでもEMIDIO PEPEは別格。

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