2021年2月18日 MOREY-SAINT-DENIS DOMAINE DUJAC 2011 BOURGOGNE FRANCE/モレサンドニ ドュジャック

モレ・サン・ドニ村に本拠地を置く【ドメーヌ・デュジャク】当主のジャック・セイス氏は、1968年の初ヴィンテージのリリース以降、世界的に有名なジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニーに挟まれ、当時無名だった【モレ・サン・ドニのワインを世界のスターワインに押し上げた凄腕の造り手さんです!一代で名声を築き、モレ・サン・ドニの名を世界に知らしめました。現在、ドメーヌ・デュジャックは、ランブレイ、クロ・ド・タール、そしてポンソと共に、モレ・サン・ドニ村を牽引するドメーヌです。 デュジャックのスタイルは、一言でいえば、「繊細でエレガント」。ジャック・セイス氏は、ワイン造りを【D.R.C.】と【プス・ドール】に学び、大学の同級生であった【クリストフ・ルーミエ氏】とも交流が深い、という恵まれた環境でワイン造りを行っています。
 ワイン造りでは、除草剤、化学肥料などは一切使用せず、除梗もしません。澱下げのみでフィルターはかけない、という昔ながらの製法をそのまま実践。グラン・クリュ、プルミエ・クリュには新樽を100%使用していますが、樽に使うオーク材は1年乾燥したものを用い、ドメーヌでさらに2年間晒しているため、新樽独特の風味を強く感じず、ブルゴーニュワインのお手本のような、繊細で美しい果実の味わいが感じられます。
 2000年からは、父と共にネゴシアン業も始めており、こちらで造られるワインも、ドメーヌもの同様世界中の人気を集めています。現在はジャック・セイス氏の息子、 ジェレミー氏とアレック氏が醸造と販売を担当、ドメーヌを実質的に引き継いでいます。醸造の基本に変わりはありませんが、ジェレミー氏が担当するようになってから、ヴィンテージに応じて除梗率を変えており、以前よりも色合いが濃く、果実味の豊かさを感じるスタイルになっています。

 外観は濃い鮮やかなルビー色。熟したラズベリーの芳香に鮮やかなイチゴ、スミレの花のアロマ。しなやかなタンニンが魅力。溢れるように広がる赤系果実の香りが華やかに広がり、胡椒や香辛料を思わせるスパイシーなニュアンスがエキゾチックな印象を与えます。僅かにスパイスやスモークの香りが絡む複雑なブーケに魅了されます。お香や花の香りが余韻に残ります。熟成はもちろんのこと、若いうちからもしっかりと複雑味を感じることができる官能的な1本です。

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