2021年5月20日 EMIDIO PEPE / MONTEPULCIANO d’ABRUZZO 2000/ABRUZZO ITALY

エミディオペペは「モンテプルチアーノ ダブルッツォの王者として世界中のワイン生産者、愛好家から尊敬、賞賛されるイタリアワイン界におけるカリスマ的存在です。1964年の創業時から木樽を使わず、瓶内で長期熟成させる方式を変わらず続けています。飲むと圧倒的な熟成のポテンシャルを持つブドウの力強い表現があり、1980年代のワインですら複雑味とともに酸味、タンニンが鮮烈でさらに長い生命力を伺わせます。カンティーナから少しずつリリースされるバックヴィンテージは世界中の愛好家垂涎のワインとして瞬く間に特定の顧客に流れていきます。
創業1964年から変わらず貫かれる手作業による伝統的ワイン造り
私達はアブルッツォ州北部トラーノ ヌオーヴォで15ヘクタール程の畑でワインを造る小さなカンティーナです。祖父エミディオの考え方として「少ない生産量で全て手作業に拘ったワイン造りをやっていこう」という考えの下にワイナリーがあります。
「生産量が少ない」という事は畑での栽培からカンティーナの瓶詰め作業に至るまで、全ての段階において自分で直接的に管理する事が出来るからです。
これは創業1964年から変わらず貫かれているフィロソフィーであり、ワインの製造方法も全く変わっていません。現在でも私達はエミディオが最初に始めた造り方でブドウ栽培、ワイン造りを行っています。祖父のエミディオ、祖母のローザはカンティーナで出荷するワインのデカンタージュをしています。その娘で醸造担当のソフィア、経理部分の仕事を私の母ダニエラが担当しています。
テンドーネアブルッツォで発達したとても古い仕立て法「ペルゴラ」
畑の大部分は古い樹齢のブドウで、1960年初頭に植樹された畑が殆どです。私達はペルゴラ仕立て(棚仕立て)が大部分です。これはアブルッツォで発達したとても古い仕立て法です。現在アブルッツォでは棚仕立てを採用している生産者は多くはありませんが、エミディオは棚仕立てでブドウを育てる事が非常に大切だと考えています。