2021年6月20日 NUITS SAINT GEORGES 1er Cru AUX MURGERS 2000 MEO CAMUZET BROUGOGNE FRANCE/ニュイサンジョルジュ 1級 メオ・カミュゼ

ブルゴーニュの神様「アンリ・ジャイエ」からワインつくりを学び、エスプリを受け継いだジャン・ニコラ・メオによる名門ドメーヌ。所有する大半の畑をグラン・クリュ(リシュブールを筆頭に4銘柄)とプルミエ・クリュが占める非常にクオリティの高いドメーヌです。1900年代の初頭、エティエンヌ・カミュゼが設立。エティエンヌ氏は『シャトー・ド・クロ・ド・ヴージョ』の購入やシュヴァリエ・デュ・タストヴァンの立ち上げなど、今日のブルゴーニュの隆盛に尽力した人物です。そしてアンリ・ジャイエ氏が現在の当主であるジャン=ニコラ・メオにワインづくりの手ほどきをし、その後もコンサルとしてドメーヌに関わり、またアンリ氏自身1940年代以来リシュブールを始めとするメオの土地をメテヤージュで耕作していたこともあるのです。

現在の当主、ジャン=ニコラがドメーヌを引き継いだのは1989年。その当時からジャン=ニコラの片腕として、栽培、つくり全般にわたって目を配っているのがクリスティアン・フォロワです(アンリ・ジャイエ氏と同じく、父ジャンはメオ=カミュゼの区画をメテヤージュで耕作し評判の良いワイン造ります)。ジャイエ氏の教えの、テロワールを最大限にワインに表現させるということで、高水準のワインを生み出しています。

ドメーヌの柱であるグラン・クリュを見ると、クロ・ド・ヴージョは『シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ』のすぐ下部に位置する絶好の区画であり、エシェゾーもクリマの最上部にあります。加えてリシュブールも最上部のリュー=ディ、ヴェロワーユに1haという広さがある。唯一コート・ド・ボーヌにあるコルトンは、ラドワ=セリニー側にある『ル・ロニェ・エ・コルトン』の下部に位置し、メオのモノポールとなっています。またレジオナルでありながらクオリティの高さで人気のオート・コート・ド・ニュイのクロ・サン=フィリベールだが、これもドメーヌのモノポールで、区画はエシェゾーを見下ろす丘に位置するという上々の立地。
平均で40年ほどとなるブドウ樹の栽培はビオロジークでおこない、芽掻きの他にヴァンダンジュ・ヴェールトも付し、収量を抑える(ヴィンテージ、区画にもよるが、10ヘクトリットル台まで落とすこともある)。摂氏15度で3日から5日ほどMPF(マセラシオン・プレフェルマンテール・ア・フロワ)を行いアルコール発酵。新樽の割合が高いのもドメーヌの特徴のひとつで、グラン・クリュとプルミエ・クリュには100%、ヴィラージュでも半分に使用します。1999年ヴィンテージからは買い付けブドウによる、『メオ=カミュゼ・フレール・エ・スール』の生産も始めたが、決まった栽培者の区画から供給されるブドウを用いるため、ほとんどフェルマージュと変わりません。

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